【書道教室で学ぶ】半切(条幅)の書き方と姿勢

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こんにちは、星葩(せいは)です。

みなさん普段は、半紙で書道の練習をすることがほとんどだと思います。

今回は、半紙よりも大きなサイズ、「半切(はんせつ)」についてのお話をしていきますね。

目次

半切(条幅)の書き方と姿勢(目次)

半切(条幅)の書き方と姿勢の目次
  1. 半切(条幅)とは?
  2. 半切(条幅)を書く時の姿勢
    • 床に座って書く
    • 中腰で書く
    • 立って書く
  3. 半切(条幅)を書く時の3つのポイント
    • 墨はたっぷりと(潤渇)
    • 硯を移動させる
    • 大胆に書く

半切(条幅)について姿勢や書き方のポイントを理解することを目的に、見ていきましょう。

半切(条幅)とは?

半切(条幅)のサイズ表
半切(条幅)のサイズ表

半切(はんせつ)とは、よく掛け軸などに使われるサイズの紙です。

「条幅(じょうふく)」ともよばれ、半切と条幅は同じ意味を指(さ)します。

半切のサイズは 136cm×34cm です。

もともと、全紙(ぜんし)136cm×68cmという紙があり、こちらを縦で半分に切ったものが半切になります。(この半切の横を2倍にしたものが全紙ということですね)

多くの方に馴染みのある半紙と比べると半切はずいぶん大きいことがわかります。

半切(条幅)を書く時の姿勢

半切作品に取り組む際の姿勢は大きく分けて3つあります。

床に座って書く

半切(条幅)を床に座って書く
半切を書く時の姿勢「床に座って書く」
半切を座って書くことは?もっとも一般的な姿勢です
半切を座って書くメリット取り組みやすい姿勢、書き易い
半切を座って書くデメリット足や膝への負担がかかる、半切を広げる広い場所が必要

床に座って膝をついて書きます、書き進めていくにつれてどんどん座る位置を後ろにずらしていきます。

初めは抵抗があるかもしれませんが、紙の上に乗って書くスタイルですね。(紙の上に膝をついても大丈夫ですよ)

半切を座って書く時のポイント

  • 左腕は紙面、床につきます
  • 肘は曲げないように伸びている状態です
  • 左腕に重心が結構かかります
  • 肘を曲げないようにする(肘を曲げると、顔と紙面の距離が近くなってしまうため全体を認識しづらくなります)

目の前の一字一字しか見えなくなりがちなので、肘を伸ばすことによって顔と紙面にある程度の距離を保ち全体を把握することができます。

半紙の場合でも言えることなのですが、だんだん顔と紙面が近くなっていってしまって気が付いたら字の大きさがバラバラになってしまったりということが良くあります。

肘は曲げないで(ピンピンじゃなくて良いですよ)視界を広くするためにある程度の距離を保つよう心がけましょう。

中腰で書く

半切(条幅)を中腰で書く
半切を書く時の姿勢「中腰で書く」
半切を中腰で書くことは?作品によって書き易さが異なります
半切を座って書くメリット大胆に書くことができる
半切を座って書くデメリット慣れないと書きにくい、足や膝への負担がかかる、半切を広げる広い場所が必要

片足を後ろに引き、バランスを取りながら書く方法です。

半切を中腰で書く時のポイント

  • 重心がやや前傾になりぐんぐん大胆に書くことができます
  • 中腰で書く姿勢は、勢いのある題材を書く時にぴったりです
  • 中腰で書く場合は顔と紙面が近くなりすぎることはあまりないですが、頭が下がりすぎないように注意しましょう
  • 全体を見ながら書いていきましょう

立って書く

半切(条幅)を座って書く
半切を書く時の姿勢「座って書く」
半切を立って書くことは?机を使って書く方法です
半切を座って書くメリット場所を選ばず、また足や膝への負担が少なく、書くことができる
半切を座って書くデメリット作品の雰囲気が途切れやすい

半切は床で書くのでは?と思いがちですが机で書く方法もあります。

半切を立って書く時のポイント

  • 下敷きと紙をセットして、書きながら紙を送っていきます
  • 膝や腰が痛い方など、立って書く方法なら半切を諦めなくて大丈夫です!

机が小さいと一字一字動きがとまるため、やはり床で書いた方が作品の一貫性は出てくると感じますが、メリットも大きいため是非挑戦してみて下さい。

半切(条幅)を書く時のポイント

半切(条幅)を書く時のポイント
半切(条幅)を書く時の3つのポイント

墨はたっぷりと(潤渇)

半切(条幅)は、墨をたくさん使います!

半切(条幅)は半紙とは比べものにならないくらい墨をいっぱい使いますので、あらかじめ硯にはたくさん墨を入れておきましょう。

墨池(ぼくち)を使うと便利です。

筆にたっぷり墨をつけて、2、3字書きます。

題材にもよりますが漢字が続く作品の場合、かすれても我慢してそのまま何文字か書き続け墨の潤渇(じゅんかつ)をつけます。

墨がたっぷりのった部分とかすれた部分のコントラストが、作品に奥行きを出し、趣を与えます。

硯を移動させる

書きながら段々下の方へ動いていったら、硯も一緒に下へ移動させましょう。

硯と書く場所が離れてしまうと墨だれの原因になり作品を汚してしまいますので注意してください。

墨池のような軽いものだと持って書く方もいますが、硯を移動させる場合は自分の書いている場所にそって硯を移動させましょう。

大胆に書く

初めて半切に取り組んだ時、書いた字の大きさに「あれ?」ってなることが多いと思います。

半紙よりもかなり大きな紙なので、半紙の感覚で書くと字が小さく縮こまってしまうんですね。

半切の楽しいところは、広い紙面にぐんぐん伸びやかに書ける点だと私は思っております、「ちょっとやりすぎかな?」ってくらい大胆に筆を動かしてみてください。

それで丁度良いくらいの字にになっていますから。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。

半切(条幅)の姿勢や書き方のポイント、わかりましたでしょうか?

はじめのうちはなかなか慣れないかもしれませんが、普段よく使う半紙とはまた別の楽しさが半切にはあると思っています。

ぜひ何枚も何枚も練習してみてくださいね!

「半切書いてみたよ〜」、「こういうところが難しかったよ〜」など、半切(条幅)の練習のきっかけに慣れたらうれしいです。

半切(条幅)の書き方と姿勢については、星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。

ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。

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