【書道教室で学ぶ】筆の洗い方

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こんにちは!星葩です。

今回は「書道教室で学ぶ筆の洗い方」についてお話していきます。

実は筆の洗い方って疑問をお持ちのかたが多いのではないでしょうか?

その疑問が解決するようにお話しできたらと思います!

筆を長持ちさせるための洗い方、しっかりマスターしていきましょう。

目次

大筆の洗い方

器に水をためて振り洗い_img

大筆は、

  1. 器に水をためて振り洗い
  2. 流水で根元をもみ洗い
  3. 自然乾燥させる

この順で洗っていきます。

器に水をためて振り洗い

はじめはコップや深めのお皿など、器に水をためてそこで筆を振って振り洗いをしましょう。

ざっくりと墨を落とすために行います。

流水で根元をもみ洗い

その後は、流水で墨を落としていきます。

水というより、ぬるま湯が一番落ちます

なぜなら墨には膠(にかわ)というコラーゲンを含んだゼラチンが入っているので温めることによって溶け出すからです。

墨が一番たまるのは穂の根元と、穂に近い筆管部分です。

筆の根本
筆の根本部分を揉み洗い

そのため指のはらで根元部分を揉んで墨を落とします。

穂の根元や穂に近い筆管部分に墨がたくさんたまっているので、よくやりがちな、穂をトントン押す洗い方は余計墨を奥へと押し込んでしまいます。

できるだけやらない方がベターですね。

時間はかかりますが、できるだけ根気よくもみ洗いしましょう。

洗っても洗ってもずーっと墨が出てくる気がしますが、段々と出てくる墨の量が減ってきます。

よーく洗って、墨が出なくなったと思って乾かしたら穂先に墨が降りてきて少し固まっていることがあるけれど、その程度なら大丈夫ですよ

洗い終わったら穂先に向かって優しく水を切って整えましょう。

自然乾燥させる

筆を筆架にかける
筆架(ひっか)で自然乾燥

最後は、筆架(ひっか)という筆掛けに吊るして自然乾燥させます。

もしも筆架がなかったら、ハンガーや洗濯ピンチハンガーなどにつるしても大丈夫!

小筆の洗い方

小筆を拭う
小筆は洗わず拭う

小筆は洗いません!

しかし使った後にはお手入れが必要です。

水をいらない紙に数滴たらして、穂先だけちょんちょんと拭います。

大筆と違い、穂の三分の一くらいしかおろしてはいけないので、洗うというより拭う、という感じですね。

おろした部分とのりで固まっている部分の境目に墨が残りやすいのですが、真横にして拭うとのりがとれて穂がどんどんおりてきてしまいます。

できるだけ筆を立てて墨をとっていきましょう。

水でちょんちょん拭って、まだ薄く墨が出るなぁってところでやめて大丈夫です。

小筆の場合は、完全に墨が落ちきらないところで洗うのをやめても良いのです。

そのため墨が固まりやすく、寿命も短いですがきっと繊細な穂先を守るためだと私は考えています。

拭う時も、小筆の穂先に気を付けて扱います。

いらない紙で軽く水分を吸い取らせてから、大筆と同じように優しく穂先を整え、しばらく置いて自然乾燥させましょう。

小筆も紐がついているタイプがあるので筆掛けにつるしてもいいですし、紐がないものはそのまま横にして置いて自然乾燥させれば大丈夫ですよ。

まとめ

書道教室で学ぶ筆の洗い方、ご参考になれば嬉しいです。

筆は消耗品ですが、できるだけ書きやすいかたちで長持ちさせたいですよね。

お気に入りの筆、正しく洗い、大切にお手入れしていきましょう

こちらの内容は星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。

ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。

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