こんにちは、星葩(せいは)です。

書道をするための運筆には様々な要素があること、ご存じでしょうか?
【運筆に必要な様々な要素】
- 筆の持ち方
- 筆の構え方
- 筆を握る手の力
- 筆を動かす速さ
- 筆の種類
などなど、あげだしたらきりがないほどです。
今回はそのなかでも、筆のコントロールに欠かせない「筆圧」の練習法を習得していきましょう。
筆圧コントロールの練習法(お品書き)


- 基本線(横画)
- 基本線(縦画)
- 筆圧のコントロール(横縦画の強弱をつける)
- 筆圧のコントロール(円の強弱をつける)
筆圧をコントロールするための練習法を習得することを目的に、練習していきましょう。
【書道】筆圧コントロールの練習法1「基本線(横画)」


筆圧コントロールの練習法1「基本線(横画)」 細い線



はじめに、起筆・収筆は考えなくても良いので穂先のみを使って細い横画(細い線)を書いてみましょう。
ポイントをおさえましょう。
- 筆圧の練習なので、筆にかける加減に集中しましょう
- 書く際の注意としては、腕をつかって書くこと
- 指と手首は固定して保ったまま動かします
- 一定に保って同じ線をひきます
筆圧コントロールの練習法1「基本線(横画)」 通常の線



次に、はじめより太めの線(通常の線)を書いてみましょう。
ポイントをおさえましょう。
- 指と手はそのままの状態です
- 腕をつかっているので、肘が動きますよ!
筆圧コントロールの練習法1「基本線(横画)」 太い線



最後に、太い線を書きましょう。
ポイントをおさえましょう。
- 穂先のみを使って書いた時との違いが感じられますか?
- 太い線だからといって握る手の力が強いわけではありません
- かける圧の違いを感じましょう
【書道】筆圧コントロールの練習法2「基本線(縦画)」





次は「縦画」を書いてみましょう
ポイントをおさえて、細い線、通常の線、太い線を書いていきますよ。
筆圧コントロールの練習法2「基本線(縦画)」 細い線
穂先だけで、できるだけ繊細に細い線を書いてみましょう。
筆圧コントロールの練習法2「基本線(縦画)」 通常の線
腕から動かすように注意し、一定の太さを保って線をひいていきます。
筆圧コントロールの練習法2「基本線(縦画)」 太い線
穂先の通る場所や起筆収筆など気にしないで線を書きましょう。
肘が移動する感じを意識し、体は動かさないように注意して書いていきましょう。
筆圧コントロールの練習法3 「横縦画の強弱をつける」





横画、縦画の筆圧コントロールの練習です。
細い線、太い線の変化、強弱をつけて書いてみましょう。
筆圧コントロールの練習法3 「横縦画の強弱をつける」 横画
細い線、太い線の変化をつけて書いてみましょう。
筆圧コントロールの練習法3 「横縦画の強弱をつける」 縦画
指や手首でコントロールしないように筆圧を変化させて書きましょう。
ポイントをおさえましょう。
これぐらい圧をかけたらこれぐらいの太さになるんだな、と感覚的に覚えていきます。
右斜めに書いてみると、細い線→太い線→細い線といったように右はらいの形になりますね。
このように、筆圧を覚えて応用していきます。


筆圧コントロールの練習法4 「円の強弱をつける」


円の強弱をつける練習をしましょう。



円の強弱をつける練習をしましょう。
筆の一番最初の書き始めが細いパターンと太いパターンを書いていきますよ。
注意するポイントをおさえましょう。
気を付けることは、指や手首でコントロールしないことです!
指や手首で変化させようとすると、字を書いた時に表情のない線になります。
実際に字を書いている時は、筆圧だけでなく速さやリズムも深く関係してきますが、今回は筆圧の練習なので速さやリズムは考えずに書いてください。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
普段、起筆や収筆を考えない線なんてなかなか書くことはないのではないかと思います。
地味で細かい練習ですが、ぐっと力がつき急成長間違いなしです!
筆圧のコントロールは、楷書はもちろんのこと、特に行書や草書にも深く関わっています。
今回取り上げた筆圧をコントロールする練習法を学べば、これからの練習や色んな書体で幅広く活かすことができるようになり、表現が豊かになりますよ。
ぜひ実践してみてくださいね!
星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。