こんにちは、星葩(せいは)です。
書道において大切な要素は、姿勢、構え方、字形、線や構成など本当に挙げだしたらきりがないほど様々です。
全てが上手く噛み合えばもちろん素晴らしい字が書けるのですが、全てを考えながら書く事はなかなか難しいですよね。
そこで、質問です。
- 一番意識して書道の練習をすべきところをひとつ挙げるとしたらどこなのか??
-
答えは「リズム」、すなわち筆脈(ひつみゃく)です
- 筆脈とは?
字にはリズムのなかに目に見えない繋がりが存在していて、見えないんだけれどそれが字の重要な役割を担っているんですよね。
この目に見えない繋がりを「筆脈(ひつみゃく)」といいます。
簡単に言うと「筆の動きが続いているような流れ」ということです。
私は、書道におけるリズムってとっても大事だと考えています。
多少墨がかすれていようとも字形が崩れていようとも、なんだか書いた字が良い感じに見える時って、リズム良く書けている時なんです。
今回は書道でよく出てくる筆脈のリズムをいくつか練習していこうと思います。
今からご紹介する練習を続ければ、リズムが身につき今までよりも気持ち良く筆を動かすことができるようになりますよ!
それでは書いていきましょう〜
書道のリズムを身につける筆脈の練習(お品書き)

- はじめに確認しましょう
- 筆脈の練習法1 「こ」のリズム
- 筆脈の練習法2 「い」のリズム
- 筆脈の練習法3 「三」のリズム
書道のリズム(筆脈)を身につけることを目的に、練習を始めましょう。
はじめに確認しましょう

筆脈の練習として、まずはじめにくねくねを書いてみます。
リズムを考えず同じ速さと筆圧で書き続けると均一な線になりますよね。
次にリズムをつけて書いてみましょう。
リズムよく書くと線の強弱が一定にならないため、緩急(かんきゅう)が表現できます。
この緩急こそが字の立体感や伸びやかさに繋がる書道のリズムです。。
次からは具体的な練習に入りますよ。
筆脈の練習法1 「こ」のリズム

書道のリズム練習として、ひらがなの「こ」のような形を横に書いていきます。
注意するポイントを確認しましょう。
- 速く書かなくて良いです
- 線に緩急をつけてゆったりと筆を動かします
- しなやかに筆を運んでいきましょう
- 自分の心地よい速度で書き続けましょう
そうするとだんだんリズムがついてきますよね。
目には見えないけれど、「筆の動きが続いているような流れ」感じられるようになってきますね、これが「筆脈」です。
ダメなパターン 「こ」のリズム練習 | 筆脈を緩急つけずに書くと、「書けはするんだけど、表情と線の繋がりが乏しい」字になります |
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リズムを感じて、おおらかに筆を動かしますよ!
リズムにのって無理なく書けましたか??
筆脈の練習法2 「い」のリズム

リズムの練習を続けます、ひらがなの「い」のような形を縦に書いていきます。
注意するポイントを確認しましょう。
- 速くは書かないで、リズムを意識します
- 線の繋がりが見えてきましたか?
- ゆったりと筆の流れを感じます
ダメなパターン 「い」のリズム練習 | リズム意識しないで書くと、もうひとつ何か足りない仕上がりになってしまいます |
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慎重になりすぎないように、自分の心地良いリズムで筆を運んでいきましょう。
筆脈の練習法3 「三」のリズム

筆脈の練習の最後、漢字の「三」を書いてみましょう。
漢字の「三」は横画三画の構成なのですが、すべて種類の違う横画でできています。
- 一画目は斜め上に
- 二画目は直線的に
- 三画目は反るように
この3つのポイントを頭におきながら、1,2,3,のリズムで書いてみましょう。
「こ」のリズムや「い」のリズム練習より、「三」の練習はもう少しリズムが必要になりますよね。
ダメなパターン 「三」のリズム練習 | リズム無しに一画一画独立して書いてしまうと、単調な字になってしまいます |
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どんな字を書く時も、一画、次の画、その次の画、と繋がっていることを意識しましょう。
書道においてリズムはとっても大事ですね!
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回ご紹介したリズム、筆脈の練習法は、様々な字で応用できます。
まず大切なことは、リズム以外のポイントは気にしないことです。
- 線質がボソボソしていて綺麗じゃないな
- 線が曲がっちゃったな
「自分のリズムで書く」ということに意識を向けて練習を実践してみてください。
一緒に書道の上達を目指しましょう!
書道のリズムを身につける筆脈の練習つきましては、星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。