こんにちは、星葩です。
今回は、書の基礎基本である「起筆」「送筆」「収筆」についてお話したいと思います。
まず書の線は、起筆→送筆→収筆と三つの要素を持っています。
書の線は、この「起筆」「送筆」「収筆」で構成されており、楷書(かいしょ)の場合、起筆はほどよく押さえてから送筆に入っていき、そのまま筆を送りながら収筆で終わります。
〈楷書〉(かいしょ)
漢字の書体の一つ。
「楷(かい)」には「ととのった、手本」などの意味があり、くずさない書き方で、最も標準的なもの。

起筆(きひつ)
線の書き始めのことで、筆が紙にふれるときを言います。
起筆の部分でどれだけ筆に重みをのせたかで線の太さが決まります。
「始筆」(しひつ)とよばれることもあります。
送筆(そうひつ)
その名の通り、筆を送る部分です。
起筆と収筆の間ですね。
収筆(しゅうひつ)
線の終わりの部分のことです。
筆が紙から離れるときを言います。
収筆には、「とめ」「はね」「はらい」があります。
「終筆」(しゅうひつ)とよばれることもあります。
ちなみに、上記画像の漢字【一】の収筆は「とめ」でした。
「とめ」「はね」「はらい」についてはまた別の記事で解説いたします。
起筆の秘密
線の書き始めのことを「起筆」(きひつ)とよぶことがわかりました。
実はこの起筆には上手く線を書く大きな秘密があります!
なんと!!!
この秘密を知れば線がぐっと安定し、筆のコントロールがうまくできるようになるんです☺︎
結論から言いますと「起筆は常に左斜め上45度」ということです!
このように、起筆は必ず左斜め上45度でいれるのです。


横画、縦画、はらい、はね、点・・・
字を書く時、この左斜め上45度の起筆から様々な線に発展していきます。

なぜそんなに起筆左斜め上45度が大事なのか?
それは起筆で左斜め上45度になっていないと、うまく筆が開かないからです。
その結果、単調な線になったり、続く送筆、収筆がうまくいかず自分が思うように書けないからなのです。
コントロールがきかないため思った通りの線にならないので起筆の角度というのはとても重要なんです。
起筆が左斜め上45度でうまく入って初めて送筆に続いていきます。
慣れてくると「あ、起筆失敗したからだめだな」と、もう送筆に入る前からうまくいかないことがわかるようになってきます。
まとめ
起筆…線の書き始め
送筆…筆を送る部分
収筆…線の終わり
この起筆、送筆、収筆を学ぶことが書道学習への第一歩となります!
そして、
「起筆は常に左斜め上45度」
ここを意識して何度も練習していけば線もぐっと安定して筆遣いもうまくいくようになりますよ!
はじめはうまくいかなくても、段々わかるようになってきます。
何度も練習してみてくださいね
起筆、送筆、収筆に変化をもたせることができるようになれば、表現の幅が大きく広まります。
まずは基本を覚えて、少しずつ筆に慣れていきましょう!
こちらの内容は星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。