こんにちは、星葩です。
書道用具を揃えた!
筆も正しくおろした!
じゃあ書いてみよう!
となった時、どのように筆を構えたらいいのか…?
ということで今回は書道が上手くなる方法の一つとして、書道教室で学ぶ「筆の構え方」についてお話します。
筆の構え方は、線質や線の躍動感に関わる重要なところです。
初心者の方含め、書道経験がある方もこちらの基礎基本をしっかりマスターしていきましょう!
大筆の構え方

まずは大筆の持ち方を確認しましょう。
筆の持ち方は2種類あります。
単鉤法(たんこうほう)

親指と人差し指で筆を持つ持ち方で、鉛筆持ちとほぼ同じになります。
双鉤法(そうこうほう)

親指と人差し指、中指で筆を持つ持ち方です。
双鉤法(そうこうほう)の方が筆が安定するため、上手くなる方法の一つポイントとして私は双鉤法がおすすめです。
私も書道を始めた頃は筆の持ち方は単鉤法(たんこうほう)で書いていましたが、双鉤法(そうこうほう)に変えて書きやすくなりました。
持つ場所は穂先から三分の一のところです。
筆管(ひっかん)が倒れないように立てて持ちます。
筆管がね過ぎていると、のべーっとした線になりますしうまく穂が回転しませんので立ててもってくださいね。
そして、緊張すると筆をぎゅーっと持ってしまうことが多いので、力が入りすぎないように軽く持ちましょう!
筆の持ち方、今一度チェックするよう気を付けてください。
筆の持ち方が決まったら、筆の構え方に入りましょう
懸腕法(けんわんほう)

懸腕法(けんわんほう)は腕を浮かせて構えます。
こちらの筆の持ち方は脇がつかないように、拳1,2個分脇に空間をあけます。
注意ポイント
- 肘が下がらないように気を付けてください
- 手首が下がらないように気を付けましょう
- 手首から腕がフラットになるように注意してください
- 手首を下げてしまい、手首だけで書いてしまうことが多いので注意しましょう(可動域がかなり狭くなってしまいます)
- 書くときは腕全体を動かし、左手はきちんと紙の左下を押さえましょう
書道って背筋ピンって正しい姿勢で書く!ってイメージあるかと思うのですが、書くと意外と前傾姿勢になっています。
窮屈になるほどまっすぐな姿勢を保たなくて大丈夫です。
自分が緊張しすぎない、程よく力が抜けて書きやすいと感じる姿勢、筆の構え方で書いていきましょう。

小筆の構え方

まず初めに小筆の構え方の前に小筆の持ち方を再確認しましょう。
大筆で持つ双鉤法(そうこうほう)とは異なり、小筆は単鉤法(たんこうほう)で持ちます。
持つ場所は大筆と同じで穂先から大体三分の一ぐらいですが、手の大きさによっても多少変わります。
小筆も筆管を立てて書きます、鉛筆よりも立てて書くことがポイントです!
人差し指第二関節に筆管が当たるように指をまるめていくと自然に筆管も立ちますね。
次に、小筆の構え方に入ります。
小筆の構え方は2種類あります。
枕腕法(ちんわんほう)

筆を持つ手の下に、もう一方の手を枕のようにして構えます。
安定感がでる筆の構え方です。
提腕法(ていわんほう)

手首、腕を机に軽くつけて構えます。鉛筆の構え方と似ていますね。
基本、小筆の構え方は提腕法(ていわんほう)で良いです。
手首、腕を紙面においている状態ですが、大筆と同様に腕全体を使って書くことを忘れないようにしましょう。
手だけでなく腕全体ついてくるように。
手だけで書くと伸び伸びとした線が出せなくなってしまいますからね。
小筆も、ぎゅっと握りしめないように軽く持つことを心掛けましょう。
まとめ
書道教室で学ぶ筆の構え方、いかがでしたか。
近年、ぐっとテクノロジーが発達して字を書く機会が減ったとは思います。
しかし現代に至るまで3300年以上も「字を書くこと」は続いているわけですよね。
「字を書くこと」が苦しくて辛いものであったのならこんなに長い間、ここまで続いていないと思います。
要するに、字を書くことは特別なことではなくて、息をするように当たり前に続いてきたことなんですよね。
そのため、筆の構え方も基礎基本を覚えたらそんなに気負わなくていいんです。
がちがちになって息を吸う人はいません。
こうしなくてはならない、という思いから一度離れて、自分が楽で書いていて心地良くしっくりくるものを探してみてください。
こちらの内容は星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。