こんにちは、星葩(せいは)です。
今回は、知っているだけで線が劇的に変化する筆の使い方「起筆の秘密」についてお話していきます。
この起筆には大きな秘密があります。
この起筆の秘密を知れば線がぐっと安定し、筆のコントロールがうまくできるようになります!
結論から言いますと「起筆は常に左斜め上45度」ということです。
ではこの起筆は常に左斜め上45度とは何か?
この秘密をしっかりと理解できるように解説していきます。
起筆、送筆、収筆について

まず初めに書の線の基本要素「起筆、送筆、収筆」についておさらいしておきましょう。
書道における線の基本要素は3つあります。
線の基本要素 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
線の基本要素① | 起筆(きひつ) | 線の書き始めのこと |
線の基本要素② | 送筆(そうひつ) | 筆を送る部分のこと |
線の基本要素③ | 収筆(しゅうひつ) | 線の終わりの部分のこと |
起筆の秘密1 筆の入りは常に同じ角度「左斜め上45度」

線を書き始める点を確認してみましょう、どの点も左斜め上45度で筆が入っていることがわかります。
穂先の向きが左斜め上を向いてますよね?
この線の書き始めの部分「起筆」の筆の向きが左斜め上45度なのです。
「起筆が左斜め上45度」って難しく考えなくても、起筆には決まった角度があるというようにとらえたら分かり易くて良いです。
「1番線が上手く書ける角度が左斜め上45度だな!」と、いうように。
起筆の秘密2 どのパターンでも筆の入りは同じ角度「左斜め上45度」

起筆は常に左斜め上45度を覚えたら、字を構成する点と線「点画」を確認してみましょう。
確認する「点画」4つ
- 横画
- 縦画
- 左はらい
- 右はらい
全ての点画における起筆は常に左斜め上45度である事がわかります。
起筆の秘密3 どの漢字を書いてみても筆の入りは同じ角度「左斜め上45度」

分かり易いように漢字の「十人」を書いてみます。
- 漢字「十」の解説
一画目の縦画、二画目の横画の起筆を確認してみましょう。
起筆は同じ角度「左斜め上45度」である事がわかります。
- 漢字「人」の解説
一画目の左はらい、二画目の右はらいの起筆を確認してみましょう。
常に起筆は左斜め上45度である事が確認できますね。
起筆の秘密、ここで習得を目指しましょう!
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この他にもこの起筆から様々な線に発展していくわけですが、起筆で左斜め上45度になっていないと、上手く筆が開かなかったり単調な線になったり、思うように書けないのです。
起筆の秘密を知っていないと思った通りの線が引けません。
慣れてくると「あ、起筆失敗したからだめだな」と、もう送筆に入る前から上手く書けないことがわかるようになってきます。
慣れないうちは、いつも起筆が左斜め上45度になっているか意識し練習してみてくださいね!
起筆の秘密については星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。