【書道の裏技】線だけで表現力が爆上がる方法

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こんにちは、星葩(せいは)です。

今回は、書道の表現について主に「線」にスポットを当ててお話ししていきます。

道具を変えればもちろん様々な表現をすることが可能です。

例えば硬い毛の筆を使えば力強いイメージが表しやすいですし、柔らかい毛の筆であれば優しく繊細な表現ができるでしょう。

しかし、道具を変えなくても起筆によって線の書き方を工夫するだけで表現を変化させることができるのです。

今回は、今あなたが普段使っているそのままの筆で、自分の表現したい線を効果的に書く方法を一緒にみていきましょう!

起筆はとても重要なので、しっかりとおさらいをしておきましょう。

起筆(きひつ)は線の書き始めのことを指します。

起筆とは?
起筆、送筆、収筆の説明

起筆の説明はこちらでも詳しく確認ができます。

目次

線だけで表現力が爆上がる方法(目次)

線だけで表現力が爆上がる方法の目次
  1. 端正な線で表現する
  2. 堂々とした線で表現する
  3. 優雅な線で表現する
  4. 穏やかな線で表現する

線だけで様々な表現ができるようになることを目的に、解説を見ていきましょう!

端正な線で表現する

端正な線で表現する
端正な線で表現する

端正な線で表現をする時の重要なポイントは、起筆は左斜め上45度で書き始めることです。

まずはじめに端正な表現で書いてみます。

端正な線で表現するためのポイント

  • 起筆は左斜め上45度で書き始めるようにしましょう
  • 送筆、収筆を丁寧に、一画一画を整えて墨がかすれないようにします
  • 穂先は楷書の基本、横画の場合は線の上側を、縦画の場合は線の左側を通ります

端正な線で漢字の「赤」を書いてみましょう、きちんとした印象で整然とした表現ですね。

堂々とした線で表現する

堂々とした線で表現する
堂々とした線で表現する

堂々とした線で表現する時の重要なポイントは、起筆は左斜め上45度ではなく、逆筆(ぎゃくひつ)といって進行方向とは逆から筆をいれる方法です。

堂々とした線で表現するためのポイント

  • 逆筆で起筆に入ると穂先はつぶれますが、そのまま送筆に入っていきますよ
  • 墨がかすれても味わいになりますので気にしません
  • 逆筆を用いることで、線の力強さを表現することができます。

堂々とした線で漢字の「赤」を書いてみましょう、逆筆のしっかりした起筆で重厚で大胆な字を書くことができます。

優雅な線で表現する

優雅な線で表現する
優雅な線で表現する

優雅な線で表現するときの重要なポイントは、起筆は無しですっと書き始め、すっと抜きます。

優雅な線で表現するためのポイント

  • 起筆も収筆もしっかり押さえません
  • ふわっとさせたり少し紙面に圧を加えたり、筆の弾力を使って筆圧をコントロールします
  • 穂先は線の真ん中を通るように書くと効果的です

優雅な線で漢字の「赤」を書いてみましょう、清らかで優雅な雰囲気の字を書くことができます。

穏やかな線で表現する

穏やかな線で表現する
穏やかな線で表現する

穏やかな線で表現するときの重要なポイントは、起筆は蔵鋒(ぞうほう)を使って書きます。

蔵鋒(ぞうほう)は起筆で穂先を線の中に巻き込みます。

穏やかな線で表現するためのポイント

  • 蔵鋒でゆっくり丁寧に筆を運びます
  • 墨のかすれが字の趣を引き出します
  • 穂先は線の中央を通ります

穏やかな線で漢字の「赤」を書いてみましょう、穏やかでおおらかな表現ができますね。

まとめ

線だけで表現(作品と説明)
線だけで表現(作品と説明)

ここまでお読みいただきありがとうございました。

線だけで表現力を上げる方法、いかがでしたか?

起筆、そして穂先の向きや筆使いを工夫することで、いつもの自分の線が大幅にアップデートできます!

いつもワンパターンの表現しかできないなとお悩みの方、ぜひぜひ実践してみてくださいね。

色々な表現ができるようになると更に書道が楽しくなること、間違いなしです!

線だけで表現力が爆上がる方法については、星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。

ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。

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