こんにちは、星葩(せいは)です。
今回は筆の選び方についてお話します。
筆には色々な種類があります。
筆を選ぶ上で大切なことは、「どのような字をどのように書きたいか」ということです。
書道において、目的に合った筆が選べるよう一緒に学んでいきましょう。
筆の選び方(目次)

- 大筆
- 大筆の種類
- 大筆の大きさ
- 大筆の穂の長さ
- 大筆の穂の硬さと材料
- 小筆
- 小筆の種類
- 小筆の穂の硬さと材料
- まとめ
書道を学ぶあなたが、目的に合った筆を正しく選ぶことができるように、解説をしていきます。
大筆の種類

筆の種類には、固め筆(かためふで)と捌き筆(さばきふで)があります。
固め筆と捌き筆の違いは、穂がのりで固められているかどうかです。
一般的に使われているのは長期保存が効くといわれている、固め筆が多いです。
大筆の大きさ

大筆には大きさがあり、穂の大きさでサイズが決まります。
半紙4文字程度書くことに最適な大筆のサイズが4号です。
こちらの大筆の4号サイズは、1番手にすることが多いサイズだと思います。
少し大きめの作品を書く場合は、墨持ちの良い3号など、筆を選ぶときは目的に合ったサイズを探しましょう。
大筆の穂の長さ

大筆は穂の長さによって呼び方があり、それぞれ特徴があります。
短鋒(たんぽう)
短鋒(たんぽう)は、穂が一番短いものです。
穂が短いため動きがダイレクトに伝わってコントロールがききやすく書きやすいことが特徴です。
中鋒(ちゅうほう)
中鋒(ちゅうほう) は汎用性が高い長さで、一般的に一番使われているものです。
大筆を選ぶときの参考(目安)にして下さい。。
長鋒(ちょうほう)
長鋒(ちょうほう)は、穂が長いため慣れるまでに時間がかかり、扱いが難しいです。
しかし慣れれば表情や個性を出しやすく、豊かな表現ができるようになります。
超長鋒(ちょうちょうほう)
超長鋒(ちょうちょうほう)という穂がとても長いものもあり、扱いが難しく上級者向けですが豊かで多彩な表現ができます。
超長鋒を使いこなす書道家の姿を見ると私は惚れ惚れしますね(笑)
大筆の穂の硬さと材料

筆は穂の硬さによって呼び方があり、材料によって変わります。
柔毫(じゅうごう)
柔毫(じゅうごう)は柔らかい毛の筆です。
一般的にはヤギの毛が使われ、白い色をしています。
兼毫(けんごう)
兼毫(けんごう)は柔らかい毛と硬い毛をミックスした筆です。
馬などのかたい毛とヤギなど柔らかい毛を数種類混ぜて作られています。
初心者には、柔らかい毛と硬い毛が混じった兼毫(けんごう)がおすすめです。
小学校などで使う書道セットに入っている筆も兼毫です。
剛毫(ごうごう)
剛毫(ごうごう)は硬い毛の筆です。
馬やたぬき、鹿の毛などが使われ、茶色っぽい色をしています。
この他にも一般的ではありませんが、孔雀(くじゃく)、白鳥(はくちょう)の羽や竹などの筆もあり、面白い表現ができます。
小筆の種類

小筆にもいくつか種類があります。
柳葉筆(りゅうようふで)
柳葉筆(りゅうようふで)は、一般的に一番使われる小筆です。
星葩(せいは)が普段使っている小筆も柳葉筆ですよ。
面相筆(めんそうふで)
面相筆(めんそうふで)は、穂が細長く、細かなものを書く時に重宝します。
人形の顔を書く際に使われることからこの名がついています。
小筆の穂の硬さと材料

小筆も大筆と同様に、柔らかい毛と硬い毛のミックスである兼毫(けんごう)がおすすめです。
小筆の材料については、イタチ、馬、たぬき、鹿など様々な動物の毛が使われています。
小筆は、耐久性があり、まとまりの良いイタチの毛を使ったものが多く使われており、イタチの毛を使った兼毫(けんごう)が初心者にはおすすめです。
星葩(せいは)は、玉毛という猫の毛を使ったものがお気に入りです。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
色々な種類がありましたが、初心者の方が筆を選ぶ時は参考にしましょう。
- 大筆は、中鋒の兼毫筆、4号を用意すると良いです
- 小筆は、イタチの毛の入った柳葉筆(りゅうようふで)が良いでしょう
筆は、自分が書きたいものによって適切な表現ができるものを選ぶことが大切です。
例えば、楷書を書くことがほとんどなのに柔毫を選ぶと、書きにくさを感じるでしょう。
また、力強くどっしりとした字を書きたい場合は、短鋒の剛毫を選ぶ。
優しく澄んだ字が書きたいときは長鋒の柔毫を選ぶ。
など、自分の意図する表現に応じて使い分けることで表情の幅が広まることでしょう。
自分の書きたい字、目的に合った筆選びを考えてみてくださいね!
書道教室で学ぶ筆の選び方は、星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。