【書道教室で学ぶ基礎基本】大筆と小筆のおろし方

こんにちは、星葩です!

今回は、筆のおろし方についてお話していきますね。

筆には二種類あります。

1.「固め筆」(かためふで)…穂がのりで固められている筆

固め筆

2.「捌き筆」(さばきふで)…のりで固められていないそのままの穂の筆

捌き筆

普段、使うことが多い筆は、固め筆です。

捌き筆は、その名の通り穂がはじめから捌けていますので、手に入ったらそのまま使うことができます。

しかし、固め筆は穂がのりで固められ、かちかちになっているためそのまま使うことができません。

新しく筆を買ったー!
でも、どうやって使い始めたらいいんだろう??

となりますよね。

そんな疑問にお答えしていきます。

目次

大筆のおろし方

はじめはキャップがついていたり袋に入っていたりしますが、それらはもう使うことはないので処分してしまって大丈夫です。

キャップや袋はカビや筆管-ひっかん-(筆の持つ部分)のひび割れの原因になりますので、筆を使い始めたら絶対に使用しないでくださいね。

固め筆は穂をのりで固めているため、のりを落とす必要があります。

結構かちかちに固めてあると思います。

ここで無理にほぐそうとすると筆をいためてしまいますので、水につけてほぐしていきます。

大筆のおろし方

このように水をはったコップなどにつけて、指のはらを使って優しくほぐします。

穂先からだんだん根元までほぐします。

大筆は穂全体を使うため、穂を全ておろします。

段々とのりが落ちてくるのでちょっとベタッとしてきます。

ここで細かい毛が抜け落ちることもあるので取り除きます。

穂にヌメヌメがなくなるまで洗いましょう。

このように器の中に水をはってほぐしてもいいですし、普通に蛇口からの流水でも大丈夫ですよ。

充分にほぐしたら、紙や布で優しく水分をとって形を整えます。

のりを落とした後は乾かさずそのまま使って大丈夫です

小筆のおろし方

小筆をおろすときは注意

小筆は大筆と違います。

穂先から三分の一ほどしかおろしません

穂全体は使いませんので、穂の根元を指で固定して優しくほぐします。

小筆のおろし方(穂の根元を指で固定)

大筆のように根元まで使わないので、全部ほぐさないように注意してくださいね。

おろしすぎると使えなくなってしまいます

小筆ものりがついているので水で優しくのりをとっていきます。

のりをおとしたら、紙や布で優しく水分をとって穂先を整えます。

穂先で一番長い毛を「命毛」(いのちげ)といいますが、小筆はこの命毛が切れたら完全に終わりと思ってもいいです。

大筆よりもずっと繊細なので、力を加えすぎないように充分に気を付けましょう。

また、小筆も大筆と同様に、もともとついていたキャップや袋はもう使わないので処分してくださいね。

まとめ

大筆

根元までのりを落として使いましょう。

小筆

穂先から三分の一だけのりを落として使いましょう。

新しい筆で気分もあがりますよね

正しく筆をおろすことで、切れ毛や穂を傷める原因を最小限にすることができます。

筆ができるだけ長持ちするように、丁寧に扱っていきましょう。

ご参考になれば嬉しいです!

こちらの内容は星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。

ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。

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