こんにちは、星葩(せいは)です。

みなさんは普段、どのように書道していますか?
まず書道で基本となるのは「お手本」の存在です。
まずはベースに「お手本」から習う、という練習を多く積むと思います。
横にお手本をおいて、何となく似せて書いたり、お手本みては書いてを繰り返しているけどこれでいいのかな??
今回は、書道初心者の方の書を添削しながら「お手本」の見方のポイントを具体的にお話していきますよ。
「何となく練習」から抜け出しましょう!
手本の見方、書道練習の効果を倍増させるポイント4選(お品書き)


- 天地(てんち)を見る
- 中心を見る
- 余白を見る
- 穂先の通る場所を見る
手本の効果的な見方を習得していきましょう。
書道での手本の見方1「天地(てんち)を見る」


手本の見方のポイント一つ目は、天地(てんち)を見るです。
天地(てんち)とは手本の上側と下側のことです。
まず、線のどこが1番上でどこが1番下になっているか、を考えることが重要です。
手本 | 初心者 | 対処法 |
---|---|---|
地(下側)に余白がある | 地(下側)に余白がない | はらいを少し上にすることで地(下側)に余白ができる |
手本の見方「天地(てんち)を見る」参考画像では、お手本では右はらいのみが1番下側(地)にあることに対して、初心者さんは右はらいも左はらいも両方1番下側(地)になっています。
このような天地のバランスを考えた改善ポイントを発見できると、手本の見方が良い方向へ変わっていきます。
書道での手本の見方2「中心を見る」


大事なのは、字は必ずしも中心合わせてに書いてあるわけではないことです。
古典の場合も、以下2つのように書道ではいつも字の中心に合わせて書かれているわけではないんですね。
- 字の真ん中に合わせず線の交わりを左に寄せて右の空間を広く見せた字
- 字の上部分の空間を強調して重心を低く表現した字
- 古典とは?
-
過去に書かれた優れた書のこと
手本の見方「中心を見る」参考画像を見るとわかるように、ざっと手本を四角く囲って縦横に中心線をひき、中心を見ていきます。
手本 | 初心者 | 対処法 |
---|---|---|
中心より右側の部分の方が広くとっている | 中心と大体同じくらい | 左側の部分を小さくし、左側へ寄せる |
書道では手本の通り、字の中心を見ることによって違いが分かってきます。
右側の部分をもう少し広くとることによって、詰まってしまった右はらいも場所がとれるようになります。
書道での手本の見方3「余白を見る」


まずは手本を四角で囲い、空間を見ていきましょう。
線のない部分に丸を書いていくと余白が見えてきます。
普段書いている時は線の部分ばかり気にして集中してしまいますが、本当に大事なのは余白です。
- 余白は字の特徴を効果的に見せる部分
- 余白は字を際立たせるための部分
余白は、空いている部分ではなくその字に必要な部分になります。
余白と合わせて一つの字と覚えておきましょう
手本 | 初心者 | 対処法 |
---|---|---|
左下の余白が小さい | 左下の余白が大きい | 下の線を低くするで余白を小さくする |
右上の余白が大きい | 右上の余白が小さい | 横の線を下から書くことで余白を大きくする |
右下の余白が大きい | 右下の余白が小さい | 左側へ寄せて書くことで余白を大きくする |
余白をしっかりと確認、観察することで線の角度や交わり方も考え直せます。
書道の手本における見方として、覚えておきましょう
書道での手本の見方4「穂先の通る場所を見る」


自分の思ったような線が書けなかった場合、穂先の通る場所が違っている可能性があります。
穂先の通る場所を手本と見比べてみることが重要です。
手本 | 初心者 | 対処法 |
---|---|---|
右はらいの最後で穂先が上を通って抜けている | 右はらいの最後で穂先が上を通って抜けていない | 手本と見比べることで穂先の向きを修正する |
穂先の通る場所をもう一度確認してみることで、手本と同じ雰囲気の字に近づけることができます。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ついついお手本を見て書く時は、字形ばかりに気がいっていまい真似して書くことに必死になってしまいます。
「ここの形がちょっと違うな」「もっと縦長かな」といった分析はとっても大事で大切にしていきたいものです。
分析をしっかりして今回ご紹介した手本の見方を実践すれば、書道のスキルアップは速いでしょう。
一緒にステップアップしていきましょう!
ではまた~
星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。