こんにちは、星葩(せいは)です。
今回は、文房四宝のひとつである「紙」について解説します。
書道で使う紙には、大きくわけて唐紙(とうし)と和紙(わし)があります。
唐紙(とうし)とは? | ・中国産の紙です ・墨の吸収がよく、書の趣でもあるにじみやかすれがきれいに出ます |
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和紙(わし)とは? | ・日本産の紙です ・表面がなめらかで筆が運びやすいことが特徴です |
唐紙(とうし)と和紙(わし)は、それぞれ異なった特徴を持ち、作品作りにおいて大きな影響を与えます。
【書道教室で学ぶ】書道の紙の種類では、紙の種類や特性がわかるようにお話していくのでぜひ最後までご覧になってくださいね。
書道の紙の種類(お品書き)

- 半紙(はんし)
- 画仙紙(がせんし)
- 雁皮紙(がんぴし)
- 料紙(りょうし)
書道の紙の種類について学習していきましょう。
半紙(はんし)

半紙とは
まず書道で一番馴染みのある紙といえば、半紙(はんし)でしょう。
半紙のサイズ
半紙の大きさはA4サイズよりひとまわり大きいぐらいの約33.4cm(縦)×約24.3cm(横)です。
初めて書道を始める際にもちょうど良い大きさで日本独特の寸法です。
A4サイズのファイルからは飛び出します。
A4ファイルには収まらないので、保存や持ち運びの際には気を付けてくださいね!
半紙の種類と特徴
つるつるの面(表)とざらざらの面(裏)があります。
つるつるの面を表(おもて)と言い、一般的には表に書きます。
ざらざらした面(裏)に書くことで味わいや趣を表現するため、あえてざらざらの面である裏(うら)を使うこともあります。
一般的には表に書きますが、あえて裏を使うことも間違いではありません。
半紙には「機械漉き(きかいすき)」と「手漉き(てすき)」の二種類があります。
機械漉き(きかいすき)
機械でつくられた紙です。
手に入りやすい価格帯なので、普段の練習用に向いています。
手漉き(てすき)」
機械ではなく手作業でつくられた紙です。
クリーム色をしている事が多いです。
墨が美しく発色し、にじみやかすれが豊かに表現できます。
何より自分で書いていて、書きやすくて気持ちいいのでうまくなった気分になれます!
普段使いには少し値が張るため、練習は機械漉き、清書は手漉き、などの併用がおすすめです。
画仙紙(がせんし)

画仙紙とは
画仙紙は主に漢字の作品に使われる紙のことを言います。
画仙紙のサイズ
全紙(ぜんし)のサイズは約136cm(縦)×約68cm(横)
半切(はんせつ)のサイズは約136cm(縦)×約34cm(横)
全紙のサイズは半切の横のサイズを2倍にしたものになります。
画仙紙の種類と特徴
中国産を「本画仙(ほんがせん)」、日本産を「和画仙(わがせん)」とよびます。
それぞれ製法や原料が異なり、本画仙は綺麗ににじみやかすれが出ることが特徴です。
雁皮紙(がんぴし)

雁皮紙とは
雁皮紙は透けるほど薄くつるつるした半透明の和紙です。
雁皮紙のサイズ
サイズは半紙と同じA4サイズよりひとまわり大きいぐらいの約33.4cm(縦)×約24.3cm(横)です。
雁皮紙の種類と特徴
雁皮紙はにじみがなくなめらかで、主に小筆の仮名作品に使われます。
料紙(りょうし)

料紙とは
料紙は主に仮名を書くための紙で、美しい装飾が施されています。
料紙は書道作品の制作で使うための紙です。
料紙のサイズ
全懐紙(ぜんかいし)のサイズは約36cm(縦)×約48cm(横)
半懐紙(はんかいし)のサイズは約36cm(縦)×約24cm(横)
全懐紙のサイズは半懐紙のサイズの大体2倍となります。
このサイズで一枚何万円もするものもあり、清書の時にはものすごく緊張しますね(笑)
しかし、書道ではそういった体験もとても大切だと思います!
料紙の種類と特徴
料紙の書き味は、にじみがなくつるつるしてなめらかです。
まとめ
ここまでごお読みありがとうございました。
書道の紙の種類について、学習できましたでしょうか?
ゼロから書道の作品を作る時も、まず紙の大きさから決めます。
紙の大きさに適した表現のあり方を考えることはとても大切なんですね。
そして、書きたい題材に合った紙の種類をそこから考えていきます。
普段はなかなか使うことはない紙の種類もあるかもしれませんが、新しいものに触れることはとても新鮮です。
「紙を変えただけでこんなこともできるんだ!」って自分の表現の幅の広がりに驚くはずです。
ぜひ積極的に挑戦してみてくださいね!
書道の紙の種類については、星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。