こんにちは、こんばんは、星葩(せいは)です。
現在使われている仮名とは、一般的にはひらがなとカタカナを指します。
しかし、書道でいう仮名とは、ひらがな、カタカナのほか万葉仮名(まんようがな)、草仮名(そうがな)なども含まれた幅広いものをさします。
書道では一般的に使われる仮名と書道で使われる仮名の2つがあるということですね。
それでは、書道の仮名とは何なのか?
一緒に見て学んでいきましょう。
書道の仮名について

書道の仮名は、普段の小筆と異なった書き方をします。
今回は小筆について学び、書道の仮名の基本的な線の書き方とポイントを解説していきます。
小筆で仮名の基本線を学び書道を上達させるコツ3選(目次)

小筆で仮名の基本線を学び書道を上達させるコツ3点の目次です。
- 小筆と用具
- 小筆
- 墨
- 紙
- 小筆の基本線の書き方と上達ポイント3点
- 筆は軽く持つ
- すっと入ってすっと抜く
- 直線は速く、曲線はゆっくりを意識
- まとめ
仮名の基本線の書き方を習得することを目的に学習していきましょう。
小筆と用具

仮名を学ぶためには道具選びが必要です。
書道の仮名では、一般的に使われる仮名を書く時と用具が異なるからです。
まずは書道の仮名を書くための用具について学んでいきましょう。
小筆
仮名を書く時の小筆の材質は色々なものがあります。
いたちや玉毛(たまげ・ネコの毛)、たぬき、鹿などの動物の毛がよく用いられます。
穂先がしなやかでやわらかな弾力が心地良い玉毛の入ったものがおすすめです。
墨
墨は、日本製の油煙墨(ゆえんぼく)が墨色がきれいで良いでしょう。
書道の仮名を書く際は、墨の潤渇も美しさの重要な役割をするため、磨った墨を使うことがおすすめです。
磨った墨独特の、墨の濃淡も豊かな表現につながります。
また、小筆は繊細なため、磨った墨を使ったほうが墨のかたまりができにくく長持ちします。
紙
紙は、仮名用を使います。
表面がつるつるで、にじまない紙、雁皮紙(がんぴし)を使います。
雁皮紙(がんぴし)についてはこちらで詳しく解説しています。

雁皮紙(がんぴし)はロール紙が近い書き味です。
また、作品を書くときには料紙(りょうし)といって美しい装飾が施された紙を使うこともあります。
小筆の基本線の書き方と上達ポイント3点

仮名はスラスラと全て速く書いているように見えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
仮名の線の書き方には大切なポイントが3点あります。
- 筆は軽く持つ
- すっと入ってすっと抜く
- 直線は速く、曲線はゆっくりを意識
書道の仮名のポイントをおさえ、学習していきましょう。
筆は軽く持つ
筆はできるだけ軽く持ちましょう。
小筆って小さくて細かく書くことが多いので、いざ書こうとすると緊張して縮こまってしまうことが多いです。
書きはじめなんて特に、呼吸をとめてしまうくらい緊張してしまいます(笑
しかし手に力が入り強く筆を握ると、筆を動かしにくくなるのでリラックスして書くことを意識してください。
繰り返し練習していけば少しずつ慣れてきますので、まずは気付くこと、そして意識することが重要です。
すっと入ってすっと抜く
すっと入ってすっと抜く書き方は、仮名独特の書き方ですね。
一般的に書くと、起筆も収筆もしっかり丁寧におさえて書く事が多いです。
しかし、書道の仮名ではすっと入ってすっと抜くことを意識します。
直線は速く、曲線はゆっくりを意識
すべて同じ速度で書くのではなく、直線は速く、曲線はゆっくり書く事を意識します。
そうすると段々リズムが生まれてきて、そして何文字か続けて書く時にも一連の流れができるようになります。
はじめは全部がさらさらと速くなりがちなので、このことを意識して書くとぐっと仮名の良さがひきだせますよ。
是非、直線は速く、曲線はゆっくり書く事を意識してみてくださいね!
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
小筆のしなやかな穂先ほんの数ミリで表現する世界は、息を飲むほど繊細で美しいです。
仮名独特の心地良い優美な流れにのって筆が運べたら最高です!
今回学んだ書道の仮名のポイントを思い出して、繰り返し練習していきましょう。
小筆で書く書道の仮名のポイントは、星葩書道教室(YouTube)でも詳しく動画で解説しております。
ご興味ある方は、是非お立ち寄りください。